文系出身か理系出身か。
医療機器メーカーの営業マンになるにはどっちが有利なの?こういった質問をよく耳にします。
実は医療機器メーカー営業のキャリアに出身学部は重要ではありません。
何より大切なのは、あなたの背景や経験をどう活用するかです。医療業界歴約10年の経験を持つ外資系医療機器メーカー営業マンの私が、それぞれの学部がもたらす独自の強みや、医療機器業界での採用の現状を明らかにします。
この記事を通じて、どのような学部出身であれ、医療機器営業の世界で差別化されたキャリアを築くための秘訣を探求しませんか?
ぜひ、この記事をあなたのキャリアの羅針盤として活用してください!
はじめに:私の経歴とこの記事の目的
この記事は、私の約10年の業界経験と知見を基に、医療機器メーカーの営業マンとしてのキャリアプランについて解説します。
多くの人が就職活動・転職活動時に医療機器メーカーの営業マンを検討する際、「出身学部」と「医療機器メーカーでの営業職」の関係を気にしています。
理系出身の私自身は大学卒業後、医薬品卸の営業マンを経て、現在外資系医療機器メーカーの営業マンとして勤務していますが、一方、文系出身で活躍されている営業マンも数多く見てきました。さらに言えば私が現在所属する組織の営業マンも7割が文系出身です。
そんな私の経験や医療機器メーカー営業の現状を基に、出身学部を問わずどのように業界で成功を収めるかのヒントを提供します。
医療機器メーカーとは?
医療機器メーカーとは、医療用の機器や装置を製造・販売する企業を指します。
近年、少子高齢化や医療技術の進化とともに、その重要性は増しています。医療の質を向上させるためには、最新の技術や機器が不可欠であり、これらの機器や装置を提供する企業が医療機器メーカーです。
例として、
- MRI
- X線撮影機
- 人工関節
- 心電図モニター
- インスリンポンプ
- カテーテル
等々、多岐にわたる製品を提供しています。
医療機器メーカーは医療分野での治療や診断を支える重要な役割を持つ企業であり、その製品は医療の質を向上させるために重要不可欠なのです。
医療機器営業マンとして必要なスキル
医療機器メーカーの営業マンには、ドクターをはじめとする医療従事者に、高度な技術を持つ製品の特性を正確に伝えたりニーズを解決したりする為の特定のスキルセットが求められます。主な必要スキルとしましては以下になります。
- 製品知識:製品の機能や使用方法、メリットを詳しく理解しておく必要があります
- コミュニケーション力:顧客のニーズを正確に掴み、製品の利点を明確に伝える能力が求められます
- 問題解決能力:顧客からの質問や課題に対して迅速かつ的確に対応する能力が必要です
このように、医療機器メーカーの営業マンは、製品の深い知識を持ちつつ、それを効果的に伝えるコミュニケーション能力と問題解決能力を併せ持つ必要があります。
文系出身者が持つ利点
文系出身者は、医療機器メーカーでの営業職において、独自の強みを持っています。
なぜなら文系の学部での教育は、一般的に人間関係の構築や多角的な視点を養成するものが多いためです。
人間関係の構築に関しては、顧客との信頼関係を築く能力、またマーケティングや戦略的思考力では、製品の売り込み戦略を立てる際のアプローチが考えられます。さらに、多角的な視点では、異なる背景を持つ顧客のニーズを理解することが可能となります。
あくまで取り扱う製品が医療機器なだけであり、これらの強みを活かす事で、文系出身者は医療機器メーカーの営業職で大きな成功を収めることが可能になるのです。
理系出身者が持つ利点
理系出身者もまた、医療機器メーカーでの営業職に独特の利点を持っています。
なぜなら理系の学部で学ぶ内容としては、一般的に技術的な製品知識やデータ分析に強みを持つことが多いためです。
製品の技術的側面を深く理解し、それを顧客へ的確に伝える能力、また数値的な判断力を用いて、製品の効果や価値を明確にすることが考えられます。さらに、新しい技術や研究開発に関する最新の情報にも敏感になることが期待されます。
これらの背景を生かすことで、理系出身者もまた、医療機器メーカーでの営業活動に大きな貢献を果たすことができます。
ダイバーシティ採用への取り組み
ダイバーシティ採用とは、多様性を尊重し、異なる背景や属性を持つ人々を積極的に採用することを言い、この取り組みは、組織のイノベーションや競争力を高めるため、また社会的な公平性や平等性を促進するために重要とされています。
近年、医療機器メーカー(特に外資系)においても、ダイバーシティ採用を推進しており、学部の背景や性別、国籍など、多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れ、その強みを活かす体制が整備されており、さらにその体制が加速すると予想されています。
したがって、出身学部問わず異なるバックグラウンドを持つ人材の採用が、現代の企業にとって不可欠であり、その取り組みがますます重要となってきています。
まとめ:あなたの背景を強みに
医療機器メーカーでの営業活動は、文系理系問わずスタートラインは同じ。学部の背景を問わず、それぞれの強みを最大限に活かすことが可能です。
文系、理系それぞれに独特の強みや視点があり、それを活かすことで、成功を収める可能性が高まります。
文系出身者は一般的に顧客との信頼関係を深め、製品の売り込みを行う際のストーリー作りやプレゼンテーションに優れていますし、一方、理系出身者は製品の技術的な側面を深く理解し、それを顧客へ的確に伝える能力を持っています。これらの異なるアプローチを組み合わせることで、顧客のニーズに合わせた最適な提案が可能となります。
さらには企業側のダイバーシティ採用も相まって学部を問わず様々なバックグラウンドを持つ人材の受け入れ体制が整っています。
最終的には、学部の背景や専門知識よりも、顧客のニーズをしっかりと捉え、それに応じた提案が出来るかが成功の鍵となります。文系理系問わず(出身学部なんか気にせず)、個々の強みを活かして、医療機器メーカーの営業マンとしてのキャリアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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